美容医療を受ける前に知っておきたいこと

美容外科手術に対する認識

アメリカで生まれた「アンチエイジング (抗加齢医学)」は、加齢に伴う諸症状を年だからしかたがないとあきらめるのではなく、「老化をできるだけ遅らせることで症状の進行を食い止め、その人にとって最良の状態を保つ」ことを目標にしています。
 
具体的には、若さを保つ食事や運動療法、精神療法、ホルモン補充療法などがありますが、「美容医療」もその一環です。
 
美容医療を簡単にいうと、肌の老化や体型の崩れなどを解消するための医療行為のことで、日本でもここ数年来、40~60歳代を中心に広まってきています。
 
その背景には、医療技術の進歩でリスクが少なくなったこと、医療の力を借りて外見を整えることに女性があまり抵抗を感じなくなってきたことなどがあげられるでしょう。
 
後半を若々しく、はつらつと過ごそうという人が増えており、美容医療に対する関心はますます高まっていくと思われます。
 

 

満足のいく美容医療を受けるために心得ておきたいこと

最近は、「プチ整形」と称し、メスを使わない美容外科手術が多くのメディアで取り上げられいます。
 
「無痛、簡単、安全」といった宣伝をよく目にしますが、メスを使わなくても、安全性が確認されていないため医学的に承認されていない療法もあります。
 
また、「世界初の○○方式」といった宣伝文句は、画期的な効果が期待できそうに思えますが、 臨床例がそれだけ少ないことですから、100パーセント安全とはいいきれません
 
後悔しないためには、派手な宣伝やイメージなどにまどわされずに、情報を収集して、正しい知識をもつことが重要です。
 
なお、美容医療は形成外科や皮膚科の領域です。
 
形成外科は、先天性の身体的障害や事故によるケガなどの治療を、皮膚科は顔の肌だけでなく皮膚全般の疾患やトラブルを改善することを目的にしています。

これらの技術を応用した医療を行うのが美容外科、美容整形科、美容形成外科と呼ばれる診療科です。


 

受診する前にこれだけは整理しておこう

美容外科や形成外科では、最初にカウンセリング(美容相談)を行い、それによって治療方針を 立てるのが一般的です。
 
カウンセリングをスムーズに進めるために、次のような点について、あらかじめ気持ちを整理しておきましょう。
 
【どこを治療したいのかを明確にする】
「10歳若返りたい」といった漠然とした希望ではなく、「ほおのシミを消したい」「目の下のたるみを取り除きたい」というように、具体的に決めておきます。
 
【希望する治療法について知識を得ておく】
たとえば、シミをレーザーで取りたい場合は、レーザー治療について専門医が書いた本を読んだり、体験者の話を聞くなどして理解を深めておけば、それだけ不安が軽減します。
 

 

安心して任せられる医師の条件とは

美容医療に限ったことではありませんが、患者さんと医師の信頼関係が治療の基盤です。
 
信頼関係の密度によって、医療的には施術は成功したのに、患者さんは失敗だったと後悔するようなことも起こり得ます。
 
それを防ぐためには、どのような医師(医療機関)を選べばよいか、そのポイントをあげてみま しょう。
 

十分な説明をしてくれる

カウンセリングの際に、施術のメリットとリスクを明確に説明してくれる医師は信頼できます。カウンセリングに十分な時間をかけず、その場ですぐに施術をすすめるような医師は避けたほうが賢明です。

 

アフターケアまで同一の医師が担当する

医療機関によっては、カウンセリングを別のスタッフが行っているところもあります。
 
望ましいのは、カウンセリングから施術、アフターケアまで同一の医師が行っているところで す。受診する前に電話をして、どのようなシステムになっているかをたずねてみましょう。

 

悩みを理解してくれる

患者さんの話をじっくり聞き、悩みやトラブルをよく理解したうえで、患者さんの「生活の質を高めるために重要なことは何かを考えてくれる医師であれば、安心して治療を受けることができます。もし、説明に納得できない場合は、ためらうことなく病院を替えましょう。
 

 

カウンセリングでチェックしておきたいこと

カウンセリングを受けるためには、電話予約が必要です。
 
カウンセリングの料金は、病院によって異なりますが、治療も受ける場合は無料、そうでない 場合は有料(保険適用外)のところが多いようです。
 
カウンセリングでは、次の点を忘れずに確認してください。
 
治療方法、治療期間、入院の要不要、総費用、治療後の経過(腫れや痛みなど)、リスク、処方薬とその副作用、手術後の注意点(入浴やシャンプー、化粧などについて)。
 
不安や疑問は遠慮せずに医師にたずねることが大切です。美容医療もすべての医療行為と同様に、納得してから治療に臨むことが大前提です。

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