シワ|コラーゲンやヒアルロン酸の注入療法のメリット&デメリット

注入療法のメリットとデメリット

スキンケアでは改善しきれない深いシワには、コラーゲンやヒアルロン酸、ボツリヌス菌毒素(ボトックスR)などを注入する方法が用いられます。
 
注入療法は、シワを目立たなくさせることができますが、皮膚から注入された成分は体内で吸収されるため、3~6か月後には皮膚の状態が元に戻るのが特徴です。
 
つまり、効果の持続期間は長い人で半年程度なので、繰り返し注入する必要が最も重要です。
 
これが注入療法のデメリットですが、万一、治療後の顔に満足できないときでも、時間の経過とともに元に戻りますから、その点はメリットといえます。
 
そのようなことから気軽な治療法と思われがちですが、シワの周囲のいろいろな角度から注入する必要があるため、かなり高度な技術を要しますしたがって、技術レベルの高い医師を選ぶことが最も重要です。
 

 

注入療法に用いられる主な成分と特徴

注入療法に用いられているのは、真皮を構成する成分を補うもの、顔の筋肉や神経に作用するものなどがあります。


 

コラーゲン注入

シワができるのは、真皮のコラーゲンが減少することが原因ですから、それを補うために合成のコラーゲンを注射する方法です。
 
法令線や目の下、額のシワに適しています。
 
注射製剤には、牛から抽出したコラーゲンが使われています。
 
ちなみに、狂牛病対策として、コラーゲン注射製剤専用の飼育施設で育てられた牛のコラーゲンが使用されています。
 
牛のコラーゲンは、アレルギー反応を起こすことがあるため、必ずアレルギーテストを行います。
 
4~6週間後に検査結果が出るので、そこでアレルギー反応は起こらないことを確認してから、注入療法を始めます。
 
最近では、人コラーゲンも使われるようになりました。
 
これは、FDA(米国食品医薬局)では、アレルギーテストなしで注入してもよいことにされています。
 
効果が持続するのは4~7か月ほどです。
 
費用の目安は、目の下で5万円程度からです。
 

注入療法が効果のある部分

①額のシワ ②眉間のシワ ③こめかみのシワ ④目元のシワ ⑤目の下のシワ ⑥ほおのくぼみ ⑦法令線 8マリオネットライン
 

リスク

注入時と術後に、痛みや違和感を覚えることがあります。 目尻など皮膚の浅い部分に注入すると、白色のコラーゲンが透けてみえる場合があります。
 

 

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸も、もともと皮膚の真皮内に存在する保湿成分で、それを注射で補う方法です。
 
鶏のトサカから抽出されたものと、化学的に合成されたものがあります。
 
ヒアルロン酸は、FDAでも2004年3月に承認されました。
 
形状は無色のゼリー状で、注入後の異物感が少なく、濃度を変えることで顔のどの部分にも対応できるのがメリットです。
 
効果が持続するのは、4~6か月程度です。費用の目安は、法令線で5万円程度からです。
 

リスク

注入するときと施術後、痛みがあります。 また、1つのシワを改善するのにも、数か所に少量ずつ注入するため、注射針の痕が赤くなったり、内出血を起こす場合があります。 しかしいずれも一時的なもので、間もなく消えます。
 

ボツリヌス菌毒素(ボトックス@)注入

カラスの足跡といわれる目尻のシワや、額に刻まれた横ジワ、眉間の縦ジワなどは、たえずその部分の筋肉を収縮させるクセをつけたためにできたシワです。
 

 

注入療法の持続期間はどれぐらい?

このような表情ジワに有効なのが、ボッリヌス菌毒素注入です(ボトックスRは、アメリカの製薬会社が開発した製剤の商品名)。
 
ボッリヌス菌毒素は、神経毒の一種で、これを注入すると、筋肉がマヒします。たとえば、目尻に注入すれば、その部分の筋肉が動きにくくなる ため、シワがほとんどできません。
 
効果が現れるのは術後3日目くらいからです。
 
持続期間は4~6か月なので、必要に応じて、再度注入することになります。
 
ボツリヌス菌は、食中毒の原因菌として知られていますが、製剤は菌そのものではなく、毒素が使用されています。
 
また、中毒を起こす菌の毒素量に対して、シワ改善治療に用いられる1回分の量は、6000分の1から300分の1なので、安全性の面では問題ありません。
 
アメリカやカナダではシワ治療として認可されています。
 
日本でも、厚生労働省が、眼瞼けいれんや片側顔面けいれんに対して使用を認めています。
 
シワ治療としては未認可なので、保険が摘用されません。費用の目安は、額で5万円程度からです。
 

リスク

術後は、注入部分が突っ張るように感じることがあります。 また、笑ってもこれまでのようにシワができないので、表情が少し変わります。 ボツリヌス菌毒素注入は、薬の効果の現れ方には個人差があるので、医師のカウンセリングを十分受ける必要があります。
 

アドバイス

注入療法は、アフターケアの手間がかからないのも特徴です。
 
コラーゲン、ヒアルロン酸、ボトックスRのいずれも注射針を使いますから、注入時と施術後に痛みや違和感、なかには内出血を伴う場合もありますが、一時的なものです。
 
術後はすぐ帰宅でき、ふつうの生活ができますし、レーザー治療のような外用薬によるアフターケアも不要です。

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